15回

大学院特別講義15回目はサイトフォーディー/代表 隈元章次さんでした。

 

サイトフォーディーではデータのビジュアライジングを行っていてスポーツの動きや楽器の演奏など様々なものを対象に行っているとのことでした。動きの軌跡などは映像に視覚化することで非常にわかりやすく、試合中の激しい動きなども何が起こったかわかるようになっていてそのスポーツにあまり詳しくなくても楽しめるようなものでした。

 

考えたこととして、楽器の演奏のリアルタイムでのデータの扱いなどはタイミングなど色々な調整が必要であるというお話から、そういった細かい調整の元に成り立っているんだということを認識し自分もそういった細かいところまで気をつけてデザインをしなければと感じました。また、ビジュアライジングや映像は地道な作業がかなり重要だということも改めて実感しました。

13回

13回目の特別講義は全体発表でした。

 

自分は6回目の渡部清花さんの難民と社会とデザインについて

発表をしました。難民が予想以上に増え続けていることや置かれている現状への驚き、難民の方の持っている能力を改めて認識したことなどを発表しました。また、自分の考えとして、難民問題に関わらず社会的な問題を解決していくにはその問題の現状を社会に認知させていくことが重要だと考えました。その問題を知った人が周りに話すだけでも、SNSで発信することでもその問題に関する情報を広めることで、その問題を解決しようと考える人が増えると考えます。

 

また、他の方の発表も大変興味深く、テクノロジーが進歩していくことに対する意見など自分でも考えてみようと思うことがたくさんありました。

12回

12回目の特別講義は玉井恵里子さんでした。

 

講義では玉井さんの始めたお店が現在のセレクトショップの原型になったというお話をお聞きしました。また、自分のデザインがなぜそうなるのかというところを考えることが重要だというお話もされていました。

 

考えたこととしてタピエのような雑貨関連のお店などは自分も興味のある分野だったのでその過程のお話をお聞きして、自分もまず何か始めてみようかなという気持ちになりました。また、講義の最後に玉井さんが質問されていたことで、自分は子供や障害者などが弱者であるかやその未来についても自分たちが行動することで社会環境から変えていく必要があると考えました。

11回

大学院特別講義11回目は(株)中垣信夫デザイン事務所代表の中垣信夫さんの講義でした。

今回の講義は中垣デザイン事務所の中垣信夫さんでした。中垣さんはデザイナーが最先端技術を学ぶためのミームデザイン学校という学校を立ち上げた方です。タイポグラフィエディトリアルデザインという分野で活躍されていました。

中垣さんは今と昔の違いについてお話しされていて、今は昔より人と人とが顔を合わせずに仕事をすることができるようになってしまうようになってしまったということでした。そのため仕事に対する一体感がなくなってきているのではないかということでした。また、AIなどの進化により人は神を失いつつありどんどんと傲慢になってきているのではないかと中垣さんは考えていました。人間はもっと謙虚に生きるべきではないかということを話していらっしゃいました。

 また、現在は、デザイナーでも物を最後の行程まで仕上げてしまうことができたり、個人での作業という意識が大きくなっていて、そのせいで担当する前後の行程に関わる人との深い繋がりがなくなってきてしまっているとのことでした。例えば今はメール一つでデータを送り顔を合わせないということもありますが昔は、制作した物を持ってわざわざ会いに行って打ち合わせをしていたため、みんなで作っているという意識が強かったそうです。

 

今回のことから学んだことは、今と昔の違いという点があります。確かに今はクラウドソーシングなど仕事をする者同士が顔を合わせないという状況が増えていて、そのことに関しての利点は確かにありますが、一体感がないことやその弊害などは確かにあると感じました。また近年急速にAIなどの開発がすすみ神を失うというお話ですが、僕はAIについては人間が作り出した神が人間の手の及ばないところに飛び立とうとしているように感じうまく扱わなければ危険だと感じています。人の傲慢さが人を苦しめてしまわないように謙虚に生きるということを今一度考えて見る必要があるのではないかと考えました。

10回

大学院特別講義10回目は黒川雅之建築設計事務所代表の黒川雅之さんの講義でした。

 

黒川さんは銀座の寿司屋の心境でデザインするそうです。

それは自分の持つ知識や技術を用いて最も良い解を導き出すことだそうです。

黒川さんは、自分が何を作りたいかということを重要だと言っていました。何もない状態からデザインをするにも、自分はこういうものが作りたいんだという気持ちから始められるということでした。

 

黒川さんの講義はとても考えさせられることが多かったです。黒川さんがデザインをとても大きく、本質的なものとして捉えているんだなと感じました。また、黒川さんのデザインは文化というものを重視していてその上でモダンさを感じさせる魅力のあるものでした。黒川さんはデザインをするとき必ず空間が生まれるということを言っていて、確かにものが存在すればそこに空間が生まれるためデザインをするときに考えなければならないことだと思いました。いろいろなものを無理にコントロールするのではなく、そうなる状況、環境をデザインするということが重要なのかなと感じました。

第9回

 

 

9回目の講義は西村拓紀デザイン株式会社の西村拓紀さんでした。

 

西村さんはパナソニックで働いたのちに個人事務者を立ち上げたそうです。

プロダクトだけに止まらずロゴのデザインなど様々な分野のデザインを手がけていらっしゃいます。

 

西村さんのお話の中には1を0にするという話がありました。

これは、クライアントの要望を1とした時その奥にある本質的な要望を0

として、その0を見つけることにより新たなコンセプトを作ることができるというようなお話でした。

 

例えば、手術の時に疲れるため邪魔にならない椅子が欲しいという要望、これを1

とした時椅子なしで座れて歩くことができるという0を見つけることができる。そこからコンセプトを見出し実際には荷重を分担し、立ち上がれば体についてくるため邪魔になることがない『 archelis』という椅子として実現しました。

 

 

西村さんの講義を受けて考えたこと

 

 西村さんの講義で印象に残ったのはやはり1を0にするということです。0から1を作るという表現は聞くことが多いので、逆の意味にもとれる言葉で最初は驚きましたが、その本当の意味を知るとこれはとても重要な考え方だと感じました。自分も問題や要望として現れたものを安易にそのままコンセプトとして捉えてしまいがちですが、そのさらに奥の本質というところまで掘り下げることで、新たなコンセプトが生まれ、そのコンセプトが要望の根本的な達成につながると感じました。

 また、コンセプトの大切さについてもあらためて実感しました。自分が今後、デザインやプロジェクトを進めていく上でコンセプト設定という段階をさらに重要に扱わなければならないと思います。

 他にもプロジェクトを進める上での様々な事象や納得していな状態で製品が世に出される葛藤、その製品が売れてしまう時、それを『勝ち』ととるか『負け』ととるかなど実際の現場に関わるお話を聞くことができました。

 

 

有難うございました。

第8回

大学院特別講義の8回目は株式会社morning after cutting hair代表の田中美咲さんの講義でした。

田中さんは東日本大震災の時世の中に漂う自粛のムードによっていろいろなことが中止されていったり、このようなことはもう経験したくないなと感じたそうです。田中さんのいている活動に防災ガールというものがあります。この活動は、前述の東日本大震災ももちろんきっかけになっていますが、若者の中に防災が浸透していないということが大きなきっかけとなったそうです。これらの問題に対して、防災グッズのデザインや避難訓練などの見直しなどを行なっているとのことでした。

 

この講義を受けて自分も防災に対する意識が薄かったことを認識しました。それと同時に多くの人の中にある現在の意識をどう変えていくかというアプローチに興味を持ちました。自分の経験をきっかけに活動をはじめて今現在の防災意識を変えていこうということはとても大きな考えで、自分も多くの人の意識を大きく変化させられるようなことがデザインという力によって成し遂げることができたらいいなと思いました。